● 食事を表す言葉
ここでは、食事を表すいろいろな言葉についてご紹介したいと思います。下記は、食事を表す言葉とその代表的なメニューです。
Breakfast(朝食)
朝にとる食事。最近の代表的なものは、コーンフレークなどのシリアル (cereals) やトーストです。トーストにはマーマレードを塗るのが伝統的。また、マーマレードは、朝食時にのみ使われるのが習慣です。
週末には、多くの家庭で、 full English breakfast と呼ばれる、調理を伴う朝食がとられます。他に名物料理はなくとも、これだけはイギリス人が世界に誇ることができるというくらい素晴らしい料理です。地方や各家庭によって内容にバリエーションはありますが、卵、ベーコン、ソーセージ、フライパンで焼いたトマトとマッシュルームが主なものです。イングランド北部では、これに black pudding と呼ばれる、血で作ったソーセージの輪切りが加わります。(なんとなく、恐ろしい響きですが。)
この他には、オートミールのおかゆ (porridge) や kipper と呼ばれるにしんの薫製、薫製のタラ (haddock) なども伝統的な朝食です。porridge は、スコットランドでは、塩をかけて、イングランドでは、Golden Syrup (水飴がもっと液状になったようなもの。)をかけて甘くしていただきます。
Elevenses (おやつ)
午前11時頃に食べる軽食を指します。お茶にビスケットといったところ。
Lunch または Dinner(昼食)
昼にとる食事。そのボリュームと内容によって、Lunch と呼ぶか、Dinner と呼ぶか分かれます。 Dinner という言葉は、一日のうちのメインになる食事のことを指すので、お昼にボリュームたっぷりの食事をとれば、これが Lunch ではなく、Dinner になるわけです。(こういうところに、食事は一日に一度しっかりしたものをとればそれでいい、というイギリス人のストイックな考えが表われているわけです。)
しかし、business lunchというように、高級レストランでのフル・コースの食事でも、特に時間(昼)を強調したい時には、dinner の代わりに lunch という言葉を使います。
Sunday dinner は、伝統的に日曜日の昼(午後1時から3時くらい)にいただくボリュームたっぷりの食事です。主に、オーブンで焼いた (roasted) 肉とじゃがいも、それにゆでた緑黄野菜をいただきます。その後、デザーと (sweet) と(または)チーズとビスケット(クラッカーのような甘くないビスケット)が続きます。
Afternoon tea
午後のお茶の時間です。紅茶の他に、スコーン(バター、クリームにいちごジャム)、きゅうりのサンドイッチとケーキの軽食が添えられます。
High tea (tea)または Dinner (夕食)
これは前述の Lunch と Dinner との関係によって決まります。昼に lunch を食べると、夜は dinner になり、昼に dinner をとると、夕食は high tea (tea) になるわけです。
伝統的に、中産階級では、lunch と dinner の組み合わせ、労働者階級では dinner と tea の組み合わせが多いということです。
また、high tea は調理した食事をさすことが多く、tea は冷たい食べ物を表すのに使われますが、最近では、tea も high tea の省略形として使われるようになってきています。
Supper (夜食)
夜遅くいただく食事。特に、観劇の帰りに、お芝居を見た人たちがとる食事を指します。また、寄宿舎学校の寮で、夕食後、就寝までの間に出される牛乳とビスケットなども supper と呼ばれます。
以上、食事を表す言葉はイギリスにはいろいろあります。もちろん、ここにある食事全部をとる人はほとんどいません。(cream tea で有名なイングランド南西部デボンに旅行した時、どのようにして昼食と夕食の間に、afternoon tea を入れようかと悩んだものです。)このようないろいろな食事を表す言葉が生まれた背景には、階級や職業、地方などによって異なる食習慣があったためと考えられます。