Anglo-bites

 **イギリスつまみ食い**

第84回の目次
● 2014年のイギリス
● 実用英会話のお勧め

● 2014年のイギリス

早いもので、2014年も終わりに近づいています。というわけで、2014年のイギリスの重大ニュースをまとめてみたいと思います。

まず、前年のクリスマス前夜からのイングランド南東部の悪天候に加え、イングランド西部およびスコットランドとウェールズを襲った強風に高潮の影響で、英国全土で多くの世帯が、悲惨な新年の幕開けを迎えることになりました。イギリス南部およびミッドランド地方の一部では、イギリスの気象 観測始まって以来、1月としては最高の降雨量を記録そうです。

わたしのトレーラーハウスのあるケント州のヨールディングという村も、昨年のクリスマスイブの大雨で水害に遭いました。せっかく用意したクリスマスのご馳走も停電のため、すっかり台無しだったとか。陸の孤島と化したキャラバン場の人たちは、救助ボートに乗って、自分たちのトレーラーハウスやログキャビンを後にし、ホテルや親戚の家で新年を迎えたそうです(これは、夏にイギリスに帰ったときのご近所の人たちの話)。

2月には、首相のデビッド・キャメロンがヨールディングを訪れ、水害対策のための支出を約束しました。首相に続いて、チャールズ皇太子とカミラ妃も被災地見舞いに訪れ、わが村は一躍有名に。この時期は、わたしはスペイン滞在中でしたが、イギリスに帰っていれば、有名人に会えたのに、と残念に思ってしまったミーハーのわたしでした。

また、今年は、第一次世界大戦の勃発から100年目ということで、各地で様々な記念行事が、8月4日の参戦日を中心に開催されました。この中で一番話題になったのが、ロンドン塔で展示された陶器の赤いポピーのインスタレーションでしょう。赤いヒナゲシは、掘り起こされたばかりの土壌を好み、戦いの後の戦場に多く咲くことから、戦争で亡くなった人たちをしばしば象徴します。第一世界大戦で戦死したイギリスおよびその植民地の兵士、合計888,246人を記念して、同数の陶器の赤いヒナゲシがロンドン塔の濠部分に植えられました。わたしの在英日本人の友人もボランティアとして、このプロジェクトに1日参加しましたが、毎日200人が、組み立てと植える作業との2つの役割を交代で行ったそうです。この展示は、11月末に終わり、陶器のヒナゲシのほとんどは、1本25ポンドで購入した人たちに引き渡されたものの、展示の一部は、2018年まで全国ツアーに出た後、ロンドンとマンチェスターの帝国戦争博物館に展示されるそうです。

その他にも、第一次世界大戦に関したテレビドラマや、クリスマスの一時停戦時にドイツ軍とイギリス軍の兵士がサッカーの試合をしたという逸話にちなんだスーパーマーケットのコマーシャルなど、今年は戦争をテーマにした話題が多く見られました。

 

今年の流行は、なんといっても、アイス・バケツ・チャレンジでしょう。これは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)研究の支援活動として資金集めのため、米国で始まりましたが、ソーシャルメディアで加速され、イギリスでも(スペインのイギリス人社会でも)あっという間に広まりました。最初は、有名人が中心でしたが、老若男女を問わず、普通の人たちの間でも、すぐにブームに(チェーンメールと同じ仕組みで、伝播は急速です)。時期的に流行したのが夏だったので、スペインでは歓迎だったかもしれませんが、イギリスでは夏とはいえ、かなり勇気のある行為だったことでしょう。(わたしは、この時期、フランスにいたので、友人たちのアイス・バケツ・チャレンジをフェイスブックで観察していました)。

2014年の最大の話題は、やはり、スコットランドの独立に関する直接投票でしょう。スコットランド国内で、「イエス」キャンペーンと「ノー」キャンペーンが繰り広げられました。事前の世論調査では、接戦が予想されましたが、蓋を開けてみると、賛成45%、反対55%という結果に。

結果として、スコットランドの独立はなくなりましたが、キャンペーン中、イギリス政府は、独立反対を促進するために、かなり大幅な地方分権を約束することになりました。そのため、ウェールズやコーンウォールなどの地方分権を望む人たちの間で、スコットランド独立騒ぎは、中央政府に対するスコットランド人の恐喝ではないかという不満を残したものです。

これと同時に、イングランドに関係する法案に対して、現在、スコットランド議員が投票することができるようになっているものの、これを改正し、スコットランドに関係しない法案には、スコットランド議員が投票できないようにすべきではないかという議論が盛んになりました。

が、一般的には、直接投票を許したイギリス中央政府の寛容さが賞賛され、スコットランド人の間でも、それを感謝する意見が聞かれました。その一方、スペインなど、独立を求める少数民族や自治領を抱える国には、困ったお手本になってしまったことでしょう。

2013年の法律改正によって、同性の結婚が許されたのを受け、3月29日には、イングランドとウェールズ各地で、最初のゲイカップルの結婚式が執り行われました。また、今年は、イギリス国教会が、女性の主教職任命を認め、女性に対する門戸開放が進みました。これを受けて、12月17日には、最初の女性主教が誕生しています。

今年は、エボラ熱の世界的な蔓延が危惧されました。西アフリカでのエボラ熱対策のための資金調達として、11月17日には、バンドエイド30による"Do They Know It's Christmas Time?"のカバーバージョンが発表されました。アフリカの食糧危機救援資金調達を目的とした原曲の発表から、ちょうど30年後に当たります。これについては、歌手のアデルが参加を拒否したことで、さらに話題になりましたが、アデルは個人的に寄付を行ったそうです。

この直前、11月16日には、ヨークシャーの養鴨農家で、鳥インフルエンザが確認されました。クリスマスの七面鳥需要シーズンを目前に控えて、伝染と経済的損害が危惧されましたが、危険なタイプのH5N1ではないことが明らかになり、騒ぎはひとまず落ち着くことに。

スポーツ関係の話題では、7月には、ツール・ド・フランスが、ヨークシャーのリーズを出発点として始まり、イギリスは2日間、サイクリングブームに。残念ながら、期待されたイギリス人選手たちは、早い段階で負傷によりレースを去ったたため、今年のツール・ド・フランス人気は、イギリスでは、長続きしませんでした。

サッカーのワールドカップも、サッカー好きの国民性ゆえ、話題にはなったものの、グループ段階での早々のイングランドの敗退で、それほどは盛り上がりませんでした。

ソチで開催された冬季オリンピックでは、イギリスは、金メダル1個、銀1、銅2という結果に落ち着きます。これでも、グレートブリテンとしては、1924年以来冬季オリンピックでは最高の成績だったそうです。

今年のBBCのスポーツ・パーソナリティー賞は、F1の世界選手権2度目の優勝を決めたルイス・ハミルトンが受賞。2位は、ライダーカップで活躍したゴルファーのローリー・マキロイでした。

昨年末のこのメルマガの話題は、ロイヤルベビーでしたが、9月には、キャサリン妃が第2子懐妊が発表されました。

さて、2015年は、イギリスにとって、どのような年になることでしょう。

● 実用英会話のお勧め

前回発行以来、3週間のイギリス滞在をし、その後フランスに戻って、イギリスからのお客さんたちを10日間ほど迎えた後、10月中旬に越冬のためスペインに移動しました。というわけで、現在スペインです。この後、4月下旬か5月初めまで、しばらくスペイン滞在の予定。

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最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。みなさま、よいお年をお迎えください。

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