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■◇■ Anglo−bites (イギリスつまみ食い)
増刊号 Vol. 8 ■◇■
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□目次
● 淡白な人間関係
● 日本の常識は世界の常識ではない(読者レポート編)
● ビーン村より愛をこめて(編集後記)
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読者のみなさんからのメールをご紹介する増刊号です。まずは、前回増刊号で
話題になった人間関係の常識について、みなさんからのお便りをびしばし紹介
します。その前に、前回をご覧にならなかった方、もう4週間も前になるので
内容を忘れてしまったとおっしゃる方のために、ご参考までに前回のやりとり
を掲載しておきます。
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● 外国人の友達でびっくりしたのは、手紙の返事をすぐくれない事かな。
もちろん筆無精な友達は日本だってどこだっていますが、友達とどこかに
出かけて、とても楽しい思い出をつくったとき、あとで手紙を送ったり電
話をしたり、ということを普通すると思うのですが、全然よこさないんで
す。嫌われたのかしら?と不安になって、あるとき、その友達のお姉さん
に聞いたら、アメリカってそういうとこそんなに気にしないんだよ、と言
われたんですが。上の件もそうですが、私たち日本人って、きめの細かい
付き合いって普通だし、とても大事にしてると思うんですが。こういう常
識だと思っていることは、実のところ、そうしなければいけないと、自分
を縛りつけているだけなんでしょうか。どう、思われますか。
(神奈川・カコさん)
▼ イギリス人もそうですが、人と人との出会いとかそういうことに、淡
白なのではないのでしょうか?たとえば、パッケージツアーなどで一緒に
なって、すごく仲良くなっても、旅行の終わりには、住所や電話番号を交
わすこともなく、「じゃ、さよなら」とあっさり別れていきます。わたし
には、こういうのがなんとなく不思議な気がします。これは文化的な背景
から来るのではないでしょうか。日本人には「縁」という考えがあるので、
知り合ったり、楽しい思い出を共有したのもきっと何かの縁だと思います。
そこで、その縁を大切にしようということで、電話をしたり、手紙を書い
たり、縁のアフターケアをしようとするのではないでしょうか?ところが、
その「縁」という観念が外国人にはないので、ちょっとした出会いとか楽
しい思い出とかを持続していこうとか、それ以上に発展させていこうとか
いう努力をしないのではないかと思います。興味深い問題だと思うので、
他の読者のみなさんのご意見も聞いてみたいですね。 (み)
● 私のアメリカ人の友達も全然手紙の返事をくれません。めんどくさい
のかもしれないですね。何人かいるけど、みんなそんな感じ。逆にくれる
人の方がちょっと一癖ある人だったりする。でも、日本人なら次に実際に
会ったとき、なんか関係に開きが出てしまいますが、外国人の場合はアメ
リカ人に限らず10年ぶりぐらいにあっても全然違和感無く受け容れてく
れるのがすごいと思う。日本人は少し言葉を交わしたぐらいのことですぐ
縁を感じて、もう相手を「友達」と位置づけるけど、外国人はその辺の敷
居が低くて誰とでも軽く言葉を交わすけど、日本人ほどその関係を特別視
していないので、しばしば空振りのような気にさせられるのが悲しいです
ね。
(神戸市に住む月のうさ子さん)
● イギリス人の付き合いの仕方については、夫(み注・イギリス人)は、
物理的に距離が離れてもう会わない人には連絡を取る必要がないという。
(そ、そんなあ〜。あれだけ一緒に飲んでたじゃないの。)
(長崎・HSさん)
● イギリスだと、アメリカほどカラッとした人付き合いではないような
気もしますけど、それでも『先日はどうもお世話になりました』とか『そ
の節はどうも』という日本式の挨拶はしませんよね。お世話になったとき
にその場でお礼をして、そこで一件落着しているわけです。これには私も
はじめのうちは変な感じがしました。日本にいた頃は、そういう場合はお
礼から会話を始めるのが普通と思ってましたから。それで当初は、お世話
になったイギリス人に何か言おうと思って『先日はどうも』って英語で何
て言うのかなと考えたら、さてそんなフレーズは頭の中の挨拶リストには
載ってない。
『先日はわざわざ車でロンドンに連れて行ってくれてありがとう』などと
1ヵ月も前の出来事を持ち出すと、『ああ、そうね。そうだったね。いい
のよ』なんてサラッと言われて、何だ、もう忘れちゃってたのかな、なん
て思うこともありました。でも、こういうことをこちらの人に言うと『何
でこんな昔話を持ち出すのかな。またロンドンに連れて行けって言ってる
のかしら。』と、逆に深読みされてしまうわけですよね。
(英国ノーフォーク・Yuさん)
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続いて、第2号「日本の常識は世界の常識ではない」については、読者の方か
らこんな発見がよせられました。
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● 日本では、道路は横断歩道で渡るもの。イギリスではどこでも構わず
渡る。 ( 英国ミドルセックス・SKさん)
▼ 「自分の責任において」"at your own risk" ってやつですね。隣の人
につられて渡るのはやめましょう。隣の人は大丈夫でも、あなたの渡る時
には、すでに車はそこまで来ているかもしれない。 (み)
● (イギリス人男性が日本からイギリスに帰った時に)「僕はお風呂に
毎日入る。」と言ったら、友達が「何の為に毎日入るの?」と言ったそう。
(長崎・HSさん)
▼ 特に汗をかいたり汚れたりしなければ、風呂に入る必要はないと思っ
ているイギリス人って多いですよね。 (み)
● 家具付きの賃貸アパート。 (YBさん)
▼ 日本にはないですよね。こちらでは、ファーニッシュド(全家具付き)、
セミ・ファーニッシュド(一部家具付き)と大家が好きなレベルで家具を
備え付けたまま貸します。学生や転勤者など一時居住者には便利ですね。
しかし、入居時・出居時には、インベントリー・チェックといって、家具
や備品の状態をチェックする面倒臭い儀式がありますが。 (み)
● <帰りのタクシー代は無料>
これは遠距離でタクシーを使う場合に限ると思いますが、行きの料金だ
けで往復してくれます。相手先の会社での用事が2〜3時間で済むのであ
れば、運転手に往復したい旨と待ち時間分の賃金交渉をしてください。日
本では帰りのタクシー代もしっかり取られますが、イギリスではお客が
乗っても乗らなくても自分の営業エリアに帰らなければならないので無料
にしているようです。よく映画で「帰りだから安くしとくよ!」ってのは、
ここから来ているのだと思います。日本でも採用して欲しいですね。
(宮城・佐藤(たけ)さん)
▼ わたしにはこういう機会がなかったのでわかりませんが、みなさん、
ぜひ交渉してみましょう。 (み)
● <花火は冬>
日本の花火は夏に行いますが、イギリスでは冬に行っていました。特に
11月の週末にはあちこちで上げていました。日照時間の関係で、夏だと
10〜11時以降でないと明るくて花火が見れないために冬に上げている
のだと思います。 (宮城・佐藤(たけ)さん)
▼ 一年で、もっとも花火大会の多い日は11月5日のガイ・フォークス・
デー (Guy Fawkes' Day、別名、Bonfire Night ともいいます。) の近辺
の土曜日でしょう。ガイ・フォークスは、1605年11月5日に未遂に
終わった国会議事堂爆破計画の犯人一味の一員です。(首謀者格は別の人
だったそうですが、響きがよく覚えやすい名前だったので、この人の名前
のほうが歴史に残ったそうです。世のお父様・お母様方、子供の名前は慎
重につけましょう。)時の王様、ジェームズ1世のカトリック教徒弾圧に
耐え兼ねた一味は、大量の火薬を国会議事堂の地下にしかけ、王と大臣た
ちを亡き者にしようと企みました。しかし、事前に計画が漏れ、一味は捕
まり、事無きを得ます。これを祝って、毎年11月5日には、各地で、花
火大会が行われるのです。また、これに先立ち、子供たちは、端切れなど
でガイ・フォークス人形を作り、これを傍らにおいて、街行く人々に小銭
をねだります。こうして集めた金で花火を買い、11月5日に、ガイ・
フォークス人形をたき火(bonfire ) にくべて焼き、その周りで、花火を
楽しみます。
こうした伝統的背景もあるのですが、たけさんのおっしゃるように、夏
の日の長さも、夏の花火大会がいまいち定着しない原因の一つでしょう。
(冬の花火大会は、とにかく、寒い!)でも、ないわけではないですよ。
イギリスの夏の風物詩の一つは、野外コンサートですが、これの最後に花
火大会が行われることもよくあります。よくあるパターンが、最後にチャ
イコフスキーの大序曲「1812年」が演奏され、大砲の音のところで花
火があがり、そこから花火大会が始まる、というものです。コンサート終
盤ともなると、時刻は10時近くなり、イングランド南部ではやっと真っ
暗になります。 (み)
● 缶コーヒーって世界中何処にでもあると思っていたのですが、日本だ
けの食文化だったんですね。東南アジア行ったときは気にも留めなかった
のですが、たしか無かったと思います。紙パックに入った甘いコーヒーは
あったけど。 (宮城・佐藤(たけ)さん)
▼ 確かに見ませんね。どうしてでしょう?コーヒーのようなものを缶詰
にする技術がないのか、コンビニ・自動販売機という販売チャンネルが使
えないためか?アイスコーヒーに関しては、まだそれほど定着していない
ということも考えられます。それとも、「焼き具合は?」「ソースは何に
しますか?」といちいち客の好みを聞いてくるお国柄なので、予めミルク
と砂糖の入った缶コーヒーはイギリス人にはうけないと思ったのか?(わ
たしもコーヒーに砂糖は入れませんが、あの缶コーヒーのミルクと砂糖の
バランスは絶妙だと思います。)イギリスには缶コーヒーがない理由、ご
存知の方いらっしゃったら、教えて下さい。 (み)
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今回はこのへんで。引き続き、読者の方からのお便りをお待ちしています。
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● ビーン村より愛をこめて(編集後記)
2月14日は、バレンタインデーでした。日本では、女性が男性にチョ
コレートを贈る日ということですっかり年中行事化していますが、イギリ
スでは、カップルがお互いに愛情を確認(あるいは告白)する日です。と
いうわけで、チョコレート屋が一人勝ちの状況を呈する日本のバレンタイ
ン商戦とはだいぶ違ってきます。この日が稼ぎ時という商売は・・・。
まず、カード屋。それから、タウン紙。たくさんの愛のメッセージが広
告欄を埋めます。依頼主の名前は入れません。(ペットネームを使いま
す。)もっとも、だいたいの場合、恋人や配偶者からですので、相手の想
像はつくでしょうが。そして、花屋。オフィスにも花束が届けられます。
これもやっぱり送り主の名前はつけません。時には、匿名の崇拝者からの
赤いバラなんていうのも・・・。それから、レストラン。もう少し奮発し
ちゃう人たちのためには、旅行代理店。パリでの週末なんてロマンチック
ですねえ。という感じで、バレンタインデー(英語では、Valentine's Day
と「ズ」が入りますが。)の愛情表現の形はいろいろ。日本の商業化され
たバレンタインデーよりは、ずっとロマンチックな気がしますが・・・。
さて、次回配信は、2月23日(水)の予定で、話題は、日英・食べ方
の習慣の違いについてです。
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"Anglo-bites" (イギリスつまみ食い)
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