Anglo-bites

 **イギリスつまみ食い**

増刊号(2000年3月15日)

====================================================== 2000.3.15 ===== ■◇■ Anglo−bites (イギリスつまみ食い) 増刊号 Vol. 12 ■◇■ ====================================================================== □目次 ● お詫びと訂正 ● スープ麺最新情報 ● 食文化と食べ物 ● ビーン村より愛をこめて(編集後記) ====================================================================== ご紹介したいお便りがまた集まりましたので、増刊号を発行することにしまし た。 まず最初に訂正とお詫び。前回増刊号で、日本の英国大使館が発行している雑 誌を、『BQ』と紹介しましたが、これは『QB』の間違いでした。情報提供者の j-frog さんのメールでは確かに『QB』になっていたのですが、わたしが要ら ぬことを考えて書きかえてしまったために、間違いになってしました。すみま せん。"Quality Britain 2000" というのが、正式名称だそうです。ご指摘下 さった大阪のATさん、どうもありがとうございます。 さて、スープ麺についての最新情報。 ====================================================================== ● シルクロードのほうではよくうどんそっくりの麺類(汁そば系)を何 度かいただきました。麺に腰がないので、多分米粉でできたものだと思う のですが・・・。カザフ族のパオでも出ましたよ、たしか・・・。でも、 カレー味では無かったです。(でももう15年ぐらい前の話なのであてに なりませんが) (大阪・HKさん) ====================================================================== カレー味はわたしの記憶違いだったかも。他の読者の方にも知り合いの方への 聞き込み調査をしていただいているのですが、まだアジア以外には、スープ麺 があるという情報は今のところ入っていません。 食文化に関しても、お便りをいただいています。 ====================================================================== ● わたしが食文化について感じたことを間単にちょっと言ってみますと。 日本人よりも、肉には、この野菜、魚にはその野菜と組み合わせのパ ターンがあって、何もかもごちゃごちゃに食べたり、ましてや、肉と魚を いっしょに食べたりしない。細かく刻んで食べるようなことはまずしない し、餃子や、シュウマイをイギリス人が作るなんて、考えられない。彼ら は、素材をそのまま食べるのであり、切ったり、焼いたり、炒めたりほと んどしない。あまり、くふうすることを、要するにしない。 お菓子にしても、チョコレートが食べたければ、チョコレートであれば いいと言う感じで、どんなのとか、あまりそれ以上の選択をしない。パン にいたっては、ロールの形をしてれば、どれでも良いって人が多い気がし ます。日本人なら、このメーカーのとか、ある程度選んで買う。 魚介類のにおいに異常に敏感なイギリス人が多い。くさいからと言って、 家ではさかなを料理しない人とか。  昼か夜に、肉類と野菜、魚と野菜などのいわゆる食事をすると、じゃあ 夜は、フルーツにチーズとスナック程度に済ませたり、昼はサンドイッチ で十分だったり、日本人のように、昼夜をきちんと食べないイギリス人が 多い! とまあこんなところです。 (ミュウさん) ▼ 最近は、イタリア料理、インド料理、中華料理など、外国料理がイギ リス人の生活にも浸透してきましたが、伝統的なイギリス人の家庭料理と いうのは、本当にシンプルですね。一汁三菜というのが日本の典型的な食 事であるとすると、"meat and two veg" という言葉は、イギリス人の伝 統的な普通の食事を表していると言えましょう。 イギリス人があまり食べ物に手間をかけないというのも、たぶん食に対 して執着がないことから来るのではないかと思います。そして、この食に 対する執着のなさは、清教徒時代のストイックな道徳観から来るのではな いでしょうか?食べることに楽しみを見出すのは享楽である、という罪の 意識があったため、食べることを重要視しない習慣ができたのだと思いま す。だから、食べるのは空腹を満たすため、ということになって、3食の うち1食だけ、ちゃんとしたものを食べれば十分という考え方に至ったの ではないでしょうか。ホームページ版の連載第4号にも書きましたが、こ ういう事情で、食事を表す言葉も (dinner, lunch, tea, supper など)、 いろいろなものが使われるようになったのでしょう。3食のうちどの食事 をメインにするか、階級や地方や職業によって異なったために、こんなに たくさんの言葉が使われるようになってしまったのですね。 (み) ● 先日読んだ本の中に「トライフル」のレシピが出ていて、その中身に びっくりしてしまったので、本当のところを教えていただきたいと思い、 書きます。何でもいれて良いそうですね。あげられた一例を見てぶっ飛ん でしまいました。「スポンジケーキ・フルーツ・カスタード・生クリーム・ フルーツのジュース」でしたが、ジュースでスポンジがふやけたりするわ けですよね。おいしいんでしょうか。もしおいしいのであれば、みちえさ ん直伝の詳しいレシピを教えていただきたいと存じます。 (神奈川・CYさん) ▼ 「トライフル」は、わたしは好きです。先日も、隣村のパブで、ホー ムメードのシェリー・トライフルを食べました。上記の材料のうち、フ ルーツジュースをシェリーに置き換えたものですが、シェリーがきいてい ておいしかったです。ここでは、カスタードの代わりにフルーツゼリーの ようなものを使っていました。 「ジュースでスポンジがふやけたりするわけですよね。」というのは、 日本人の発想。イギリス人は、この歯ざわり(というか、歯ざわりの無 さ)が好きなのです。パンをスープに浸して食べたり、ビスケットを紅茶 に浸して食べたりします。この前も、BBCの "Food and Drink" という テレビ番組で、「紅茶に浸して食べるのに最適なビスケットはどれか」と いう特集をしていました。 (み) ====================================================================== この他にも、「イギリス料理は本当においしくないのでしょうか?」(神奈川・ カコさん)というご質問もいただいています。やはり、食に関するみなさんの 関心は強いですね。そろそろ、イギリスの食べ物について、本編でまとめて取 り上げてみたいと思っています。もしその前に読者の方からのメールをいただ けば、こちらの増刊号のほうで、みなさんのご意見のほうを先行させていくか もしれません。 「トライフル」を始め、「クランペットってどんなもの?」「マフィンとス コーンはどう違うの?」など、個別の食べ物に対するご質問もいただいていま す。これについては、口で説明するのも難しいので、写真入りで、ホームペー ジのほうでまとめてご紹介してたいと思っています。完成したらお知らせしま す。 第7号では、女性と苗字の話をしました。やはり、女性からの反響が圧倒的。 「相手の姓も自分の姓も両方名乗れたら、いいのにと良く思います。」という のは、由芽さんのご感想ですが、実は、イギリスよりもっとすごい国がある! ====================================================================== ● スペイン語圏の国々ではたいへんなことがあります。通常彼らの氏名 は名前(マリアとかホセとか)があり、その後に父親の名前、そして続い て母方の姓がくっつくわけです。つまり父がゴンザレスで母の結婚前がイ グレシアスだったとすると、マリア・ゴンザレス・イグレシアスとなるの です。さて、このマリアがヴァンデラスという男性と結婚するとします。 そうすると、その人の氏名はなんと全部ひっくるめてマリア ゴンザレス イグレシアス de ヴァンデラスとなるのです。(注:de(デ)は所 有や所属を表します。ofのようなものかな。)大変でしょう。そのほか のラテン語圏については私は知りませんが。 (神奈川・CYさん) ====================================================================== この方法で、当面、家名を継ぐ問題は解決できるかもしれません。(確か、こ の場合、マリアの子供の姓は、ヴァンデラス・ゴンザレスになるんでしたよね。 永遠に両親の苗字が続くわけではありません。それでは、寿限無になってしま います。)しかし、男女別姓が日本で問題になるのは、日本の家族制度とそれ を背景とする文化深く関わっているとも指摘されているのが、前述の由芽さん です。長男を中心とする日本の直系家族制度と、夫婦を家族の単位とするイギ リスの家族制度では、ずいぶん事情も違いますね。 さて、今回はこのへんで。みなさんからのお便りをお待ちしています。 ====================================================================== ● ビーン村より愛をこめて(編集後記) 3月17日は、St. Patrick's Day。アイルランドの守護聖人の祝日と いうことで、アイルランド共和国と北アイルランドでは、休日になります。 ニューヨークなど、アイルランド系移民の多いところでは、パレードなど の行事も行われるそうです。聖パトリックはアイルランドにキリスト教を 布教したお坊さん。ヘビ退治をしたことでも有名で、だからアイルランド にはヘビはいないのだそうです。(本当?)この日の色は緑。セーター、 帽子、靴下、ちょっとした緑のものを身につけます。ギネスでも飲みなが ら、アイリッシュ・シチューとソーダ・ブレッドでもいただきましょうか? 日本でもアイリッシュ・パブが流行しているということですが、この話 を夫にしたら「???」。何をもってアイリッシュ・パブと呼ぶかという と、その客なのだそうです。アイルランド人が集まるからアイリッシュ・ パブと呼ぶらしい。ロンドンにもアイリッシュ・パブとかアイリッシュ・ バーとか自称しているパブがありますが、これは経営者がアイルランド人 のようです。(だから、同郷人を慕って、アイルランド人が集まるので しょうけど。)そうすると、やっぱり、日本のアイリッシュ・パブって、 不思議かもしれません。 さて、次回発行は、前回予告通り、3月23日(水)の予定です。 ====================================================================== "Anglo-bites" (イギリスつまみ食い) ● 発行者:みちえ ● マガジンID:0000022307 ● このメールマガジンに対するご意見・ご感想はこちらへ: mag2@michiej.globalnet.co.uk ● 登録解除・バックナンバーはこちらから: http://www.users.globalnet.co.uk/~michiej/mag2.html (HP版バックナンバー) または http://www.mag2.com/m/0000022307.htm (増刊号を含めたメールマガジン版バックナンバー) ● もっともっとイギリスの話題を・・・という方はこちらへ: 発行者のホームページ "Beanstalk" (豆の木便り) http://www.users.globalnet.co.uk/~michiej/ ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を 利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ ) ----------------------------------------------------------------------

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