====================================================== 2000.6.28 =====
■◇■ Anglo−bites (イギリスつまみ食い)
増刊号 vol. 22 ■◇■
======================================================================
□目次
● 世界の結婚事情
● ビーン村より愛をこめて(編集後記)
======================================================================
今回は、読者のみなさんからのお便りを紹介する増刊号です。前号ではイギ
リスの登記所での結婚式についてご紹介しましたが、これに関連して、他の国
での結婚事情についてのメールをいただきました。やっぱり、それぞれの国で
は事情が変わってくるようです。
まずは、ロシアの結婚事情。お便りを下さったのは、前回の増刊号でご紹介
したメールマガジン、『日本語って難しい? やさしい?』の発行人で、日本
語教師のかつみーこさんです。
======================================================================
● 何年か前にテレビで「ロシアでの結婚」ということで放映され、興味
をもったのが「予約待ち」。
ロシアでは離婚が後を絶えないため、新しく結婚する男女はまず「結婚
したい」という旨の予約をし、約1ヶ月間の待機の後尚その意志が強い場
合は結婚を認められるというものでした。
日本では婚姻届さえ出せばOKという、極めて簡単なものですから、そ
の放送を見て「なんと大げさな」と思ったのですが、続きを見ていると、
やはりその待機期間の後、結婚しないという意志の男女も現れるそうで、
「仕方がないのかな」という気もしてきました。
そういえば、日本でも「成田離婚」でしたっけ、ありましたもんね。
今はあまり話題にもなりませんが・・・。
そのテレビのことがまだ頭に残っていた時に、運良くロシアの学生を教
える機会があり、早速その学生にその話を聞きました。やはり事実とのこ
とですが、それよりも驚いたことは「離婚のための契約書」なるものです。
結婚しようとする男女は、同時に離婚したときのための契約書を交わさな
ければならないそうです。財産をどう分けるか等ですね。
結婚すると同時に離婚のことを考えるなんて、「なんて不謹慎な」と日
本ではいわれそうですよね。
(かつみーこさん)
======================================================================
もっとも、これは離婚の際に分与する財産のあるお金持ちのロシア人の場合
だということです。
さて、次は、香港からSさんのお便りです。
======================================================================
● 私の友人がイギリスの教会で結婚しましたが、私は出席できませんで
した。でも、フラワーガール4人とリングボーイ1人を友人に頼んだり、
結婚前夜の儀式とか、式後の披露宴で着るドレスのオーダーなど、何かと
大変そうでした。
香港の結婚式は、イギリスに習って結婚登録所に申請する方式ですが、
掲示期間が3ヵ月と長いのが特徴です。香港人男性の中には、中国大陸内
に内縁の妻を持つケースも多いので、広く知らしめるために掲示期間が長
いという通説があります。
また、日本人同士、もしくは片方が日本人の場合、私たちのように日本
領事館で登録することも出来ます。この場合、海外用の婚姻届に記入し、
領事館の総務部長の前で、証人2人と共に誓いを立てます。その際、印鑑
が必要になるのですが、すっかりそんな習慣を忘れてしまった私たちは、
持ち合わせがなく、書き方が難しいので、何個所も修正させられ、修正印
代わりに拇印を押しまくる事になりました。
その後、婚姻届は領事館で他の書類とまとめて東京に送られ、本籍地に
分配されて、本籍地の市役所に登録されるので、実際に戸籍に反映される
まで1〜2ヵ月かかります。戸籍に反映されたのを確かめてから、戸籍を
取り寄せ、パスポートの名義を変更したりしないといけないので、かなり
時間がかかります。
(香港在住・Sさん)
======================================================================
イギリスでは、ブライズメイドとベストマン(小さな男の子はページボー
イ)と呼ぶようです。(香港のSさんにこの後伺ったところ、香港でも正式に
はそう呼ぶかもしれないとのことでした。)ベストマンが結婚指輪の交換まで
指輪を預かっている役目を受け持つそうです。いずれにしても、教会での結婚
式はいろいろと段取りがたいへんなようですね。
「披露宴みたいな、親戚縁者から職場のつながりまで一堂に会して、済ませ
てしまう、なんてことはないんですか。新婚旅行とかの習慣もないんですか。」
というぱーこさんのご質問ですが、披露宴はイギリスにもありますよ。もちろ
ん、規模は結婚式同様、大小様々ですが、結婚にかかる平均費用は1万4千ポ
ンド(約224万円)だということです。("Weddings.co.uk" のホームペー
ジから)ロンドンでは披露宴費用が他よりも高いため、合計費用も全国平均よ
り15%増だとか。この費用のうち、一番お金のかかる項目が新婚旅行で、人
気の行き先はカリブ海諸国とアメリカだそうです。この新婚旅行費用と、披露
宴、花嫁のドレスで結婚費用の半分を占めるということです。結婚式及び披露
宴は、花嫁の両親主催というのが伝統になっています。娘を持つと親もたいへ
んですね。
もっとも、独立心の強いイギリスの若者のことですから、結婚費用はすっか
り親がかりというのも信じられません。HARUさんから「ぼくがイギリス人
の結婚について思い出すのは結婚しない人が多いことです。」というお便りを
いただきましたが、その理由の最大の原因は、この多額の結婚費用のようです。
また、日本の配偶者控除に当たる married couple's allowance が廃止され、
経済的には結婚するメリットがありません。法律的にも、内縁の夫や妻の権利
は法律的に結婚している夫婦同様に保証されていますので、いまさら結婚する
インセンティブはあまりないということになるでしょう。また、第8号の「イ
ギリスで離婚する」でご紹介したように、離婚にはたいへんな時間がかかるの
で、結婚に慎重になるのも理解できます。同居しているものの結婚はしていな
いように見えるカップルでも、実は、別の人との離婚手続きがまだできないた
め、新しいパートナーと結婚できないでいるという人たちもいます。
======================================================================
● ビーン村より愛をこめて(編集後記)
思わず笑ってしまった最近のニュースを二つ。まず、5月にロンドン市
長に選出されたケン・リビングストン氏ですが、今年も大晦日に大花火大
会を催すことを計画しているそうです。理由は前年大好評だったから。今
年は、「本当の21世紀の到来」ということでお祝いするんでしょうか?
もう一つは、画期的なタバコの話。現在、ガンを予防する煙草が開発さ
れつつあるそうです。なんでも、効果があるのは、子宮けいガンだとか。
肺ガンのほうは大丈夫なんでしょうか?
さて、次回発行ですが、7月5日(水)の予定で、オフィスのお話なん
てしようかなあと考えています。
======================================================================
"Anglo-bites" (イギリスつまみ食い)
● 発行者:みちえ
● マガジンID:0000022307
● このメールマガジンに対するご意見・ご感想はこちらへ:
mag2@michiej.globalnet.co.uk
● 登録解除・バックナンバーはこちらから:
http://www.users.globalnet.co.uk/~michiej/mag2.html
(HP版バックナンバー)
または
http://www.mag2.com/m/0000022307.htm
(増刊号を含めたメールマガジン版バックナンバー)
● もっともっとイギリスの話題を・・・という方はこちらへ:
発行者のホームページ "Beanstalk" (豆の木便り)
http://www.users.globalnet.co.uk/~michiej/
======================================================================
----------------------------------------------------------------------
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
----------------------------------------------------------------------
|