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★ Luvvies 〜 イギリスの俳優たち
"luvvy" または "luvvie" (双方ともに複数形は "luvvies" ) は、俳優(特にイギリス人の)を表すイギリス口語。演劇に従事する人々の間でお互いに "love" (愛情をこめた呼びかけの言葉)と呼び合う傾向があったことから1980年代に作られた言葉です。特に、機会があればキスの挨拶を交わし、大げさに喜怒哀楽の表現をする演劇界の人々を指しますが、最近ではこういった皮肉っぽい意味を含まず、ただ単に役者という言葉の代わりに使われることもよくあります。 演劇界の人々は迷信深いことでも有名です。特に、シェークスピアの「マクベス」は不吉な劇として恐れられています。この理由は劇中に魔女が登場するためではないかと思われますが、戦いのシーンで実際に命を落とす役者が出たことからこの迷信が生まれたのではないかとも言われています。俳優たちはこの劇からの引用を極力控えます。摂政時代を舞台とするコメディー番組 "Blackadder III" には、この劇を特に忌み嫌う二人の役者が登場します。この二人、「マクベス」という言葉を極度に忌み、(この劇について言及する時には「例のスコットランドの悲劇」というような婉曲な言い回しを使い、直接「マクベス」という言葉を口にするのを避けます。)もし万が一言ってしまった場合には、厄除けのためのおまじないの言葉を唱えます。どこまで現実に忠実かはわかりませんが、とにかく演劇界の人々に恐れられているのは本当のようです。劇の最後のセリフは初演の日まで口にしてはいけないというタブーが演劇界にあるそうですが、「マクベス」に限ってはこのタブーは特に忠実に守られているということです。 役者たちが迷信深い人たちであることを表すもう一つの例が、"Break a leg!" という有名なフレーズです。劇の始まる前、特に初演の日に挨拶として交わされます。直接 "Good luck!" と言うのは縁起が悪いという一ひねりした信仰に基づくそうです。一方、「あなたが首と足を折りますように!」という幸運を祈るドイツ語の表現に基づくという説もあります。これがイディッシュ語(中東欧のユダヤ人やその移民が国際的に用いるドイツ方言)を経て、演劇界で使われるようになったのではないかと言われています。 |