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★ Cafe と Cafe' 〜 ちょっとの違いで大きな違い
カフェは軽食とコーヒー・紅茶などの飲み物を出す店を指しますが、 "cafe" と「カ」にアクセントが来るのと、 "cafe'"("e" の上にアクセント記号)と「フェ」にアクセントが来るのとでは、店のイメージは大きく変わります。 頭にアクセントの来る「キャフェ」のほうは、フル・イングリッシュ・ブレックファーストやハンバーガーにチップス(フライドポテト)などが食事の中心。コーヒーはブラックかホワイトと言って注文します。コーヒー・紅茶はマグカップに入って出てきます。注文はカウンターで。飲み物を受け取ってテーブルにつきます。食事の場合はしばらく時間がかかることがあるので、番号札をもらって席で待ちます。自分の番号が呼ばれたら手を上げると、食事が運ばれてきます。テーブルや椅子はプラスチックのところが多く、床に固定されています。これが伝統的なイギリスのカフェの姿。 これに対して最近流行なのが後ろにアクセントの来る「カフェー」。綴りを見てもおわかりの通り、こちらは大陸風。通りに面してテーブルと椅子が並べられていたりします。(地中海沿岸気候とは違って、イギリスの屋外は寒いし、雨も多い。それに歩道も狭くて、歩行者にとっても迷惑だし、客のほうも、テーブルのすぐそばを人が通って居心地が悪かったりする。)テーブルに座るとウェートレスやウェイターが注文を取りに来ます。「コーヒー」などと注文してはいけません。パブで「ビール」と注文するようなものです。「カフェ・ラチェ」「エスプレッソ」などイタリア語のコーヒーが最近は幅を利かせています。食べ物のほうは、ケーキが中心。それも、イギリスではあまりお目にかかれない繊細なケーキに出会えます。その他の食事はスパゲティやラザニアなどのイタリア料理か健康的なサラダなど。 「キャフェ」の品(ひん)が落ちると、 "greasy spoon" と呼ばれます。外壁は黄ばんでいて、内装は無しに等しい。あっても、10年前から全然手を加えられてない。紅茶は茶渋で茶色くなったマグカップに入って出てきます。ここの食事は、 "all day breakfast" という看板の示す通り、フル・イングリッシュ・ブレックファーストがメインです。旧街道沿いによく見られ、主要顧客層はトラック野郎たち( "lorry drivers" )。イギリスの大手運送業者・エディ=ストウバートは、最近、従業員であるトラック運転手たちに、たんぱく質中心で油っぽいフル・イングリッシュ・ブレックファーストをやめてもっと健康的な朝食をとるように指導したそうです。マッチョなイメージを愛するトラック野郎たちが、果たして、シリアルに果物などという朝食に転向することができるのでしょうか?イギリスでは、男性は女性より不健康な食生活をおくっていることが統計的にも明らかになっています。この理由は、男児たるもの、いちいち栄養などにこだわっていられるか、太く短く生きるのが男の道、ということのようです。 トラック運転手の友は「ヨーキー」("Yorkie") というイメージが定着しています。ヨーキーはチョコレートバー。トラック運転手を主人公にしたコマーシャルがヒットしてから、トラック野郎とヨーキーはイギリス人のイメージの中で切っても切れない縁となったようです。最近では、サッカーファンを対象としたヨーキーのコマーシャルがテレビでよく流れていますが、チョコレートバーの宣伝が男性を対象としているというのは、辛党がイメージの日本男性にはちょっと考えられないかもしれませんね。 |