| Boggart |
'There's a Boggart in there'. |
ルーピン教授の最初の授業。ボガートは、邪悪、またはいたずら好きな妖精で、スコットランドや北イングランドでよく知られているようです。この他に、このルーピン教授の授業では、その帽子(キャップ)を人間の血で染め直すと言われるレッドキャップや日本の河童なども現れます。水木しげるも真っ青の世界妖怪大図鑑的授業ですね。 |
| Banshee |
Where the mummy had been was a woman with floor-length black hair and a skeletal, green-tinged face - a banshee. She opened her mouth wide, and an unearthly sound filled the room, a long, wailing shriek which made the hair on Harry's head stand on end |
これも、ルーピン教授の最初の授業のシーンから。バンシーは、アイルランドの伝説(スコットランドのハイランド地方にもあるようですが)に登場する、女性の家の精。その家に不幸があると、世にも悲痛な声を上げてその死を嘆き悲しむと言われます。また、時に人間にアドバイスを与えるとも言われていますが、死を予告することが多いそうです。 バンシーはハリーのルームメート、シェーマス・フィニガンの一番怖いものですが、その名前からも、また、第4巻のクィディッチ・ワールド杯で、家族揃って熱狂的にアイルランドを応援していることからも、彼はアイルランド人と思われます。 |
| Fudge |
'Honeydukes have got a new kind of fudge, they were giving out free samples, there's a bit, look -' |
ファッジは、砂糖、バター、牛乳またはクリームからできたキャラメルのようなもの。(キャラメルよりは、粘り気がないことが多い。)これも、イギリスで息の長い人気を誇るお菓子。土産物屋でもよく見かけます。 |
| Which Broomstick |
Resigned to the fact that he would be the only third-year staying behind again, Harry borrowed a copy of Which Broomstick from Wood, and decided to spend the day reading up on the different makes. |
Which?"(ウィッチ・マガジン)は、消費者協会の発行する月刊消費者雑誌。1957年に創刊されました。公正で厳密な消費者テストに基づく商品評は、すでに多くの消費者の信頼を得ています。何か新しいものを買う必要ができたら、まずこの雑誌を見てから、どれを購入するか決定するというカルト的信者も少なくありません。ここは、そのパロディー。 |
| Best man |
'Black was best man when James married Lily.' |
ベストマンは、結婚式での新郎の付き添い役。友人、親戚の中から新郎が指名します。その役割は、披露宴でのスピーチや、結婚指輪を交換の儀まで大切に保管し、新郎に渡すなど、結婚式の前・最中・後を通して、結婚する当人の次に重要であると言えましょう。 |
| Godfather |
'Then he named him godfather to Harry.' |
シリウス・ブラックは、ハリーのゴッドファーザー。ゴッドファーザーは、名づけ親と訳されることが多いですが、実際に名前を付けるのはもちろん子供の両親です。ゴッドファーザーは、クリスニングと呼ばれる、キリスト教の命名式(キリスト教入信の儀式、洗礼式『バプティスム』と同時に行われることが多い。)に伴い、子供のこれからの人生においてキリスト教信仰上の指導をする人として両親が選んだ人を指します。もっとも、信仰の薄れた今日においては、このような本来の意味は薄れつつあります。最近では、クリスニングは宗教的な意味よりは社交的な意味(新生児のお披露目としての機会)のほうが強くなり、ゴッドペアレントも、社交的な理由で両親に指名されることが多いようです。ここ、キリスト教進行とは関係のない魔法使いの世界では、後のシリウスの言葉にもあるように、ゴッドファーザーは子供の後見人を意味すると思われます。 ちなみに、シリウスは、大犬座の首星で、全天で第一の光輝を放つ恒星の名であり、英語ではドッグ・スターとも呼ばれます。シリウス・ブラックが、動物に姿を変える時に、大きな黒い犬の形をとるのはここから来ているのかもしれません。 |
| Crossing fingers |
'Year, they're great!' said Ron, crossing his fingers under the table. |
「誰も自分の授業を好きではない。」というハグリッドに対して、「わたしたちは好きよ!」と即座にうそをついたハーマイオニーに続いてのロンの言葉。人差し指に中指を重ねながら、真実とは異なったことを言った場合、そのうそは許されるとイギリスでは(特に子供たちの間で)信じられています。もちろん、ハグリッドにそれがわかってはまずいので、テーブルの下でこのしぐさをするわけです |
| Thirteen diners at the table |
'I dare not, Headmaster! If I join the table, we shall be thirteen!' |
水晶玉に映った自分の運命に導かれて、クリスマスディナーにやってきた、占いの先生、シビル・トレローニーの言葉。イギリスでは、13人が食卓につくのは、最も不吉なことで、13人のうちの1人は間もなく死ぬと古くから信じられていました。 理由は、いくつかあります。まず、キリスト教に関連して、キリストの最後の晩餐には13人いたこと。実際には、この迷信はキリスト教以前にさかのぼるとも言われています。北方神話には、12人の神がご馳走を楽しんでいたところ、13人目の神が来て、言い争いが起こり、そのためにそのうちの1人の神が死んだという話があります。13人を避けるもう1つの理由は、通常週に1度行われる魔女の集会は、常に13人のメンバーから成っていたことです。12人の男女魔法使いに加え、リーダー役は悪魔(デビル)と呼ばれました。このような迷信の由来を考えると、魔女のシビル・トレローニーが、13という数字を恐れるのも、ちょっとおかしな気がしますね。 |
| Tripe |
'Tripe, Sybill?' |
ホグワーツのクリスマスディナーで、マクゴナゴル教授が、トレローニー教授にトライプを勧める場面。 トライプは牛の腸。たまねぎと一緒にフライパンで炒めたり、牛乳で煮たりして食べるそうですが、イギリスでは最近は人気が全くなく、わたしはトライプ料理なるものに出会ったことがありません。かつては安いというので人気があったそうですが(味については、あまり評判がよくないようです。)、イギリスも豊かになった今日、トライプを食べる人はいなくなりつつあるということのようです。 |