ハリー・ポッターを10倍楽しむ法

Hot-water bottle
He wanted more than anything to be back in his bed with his hot-water bottle.
("Harry Potter and the Goblet of Fire"
Chapter One "The Riddle House")

イギリスの湯たんぽは、日本の水枕そのもの。ゴムの水枕に、氷水の代わりにお湯を入れるとイギリスの湯たんぽになるというわけ。同じ物を、全く逆の用途に使い、体の正反対の部分を当てるというのもおもしろいような気がします。

Street lamp
He put them on and his bedroom came into clearer focus, lit by a faint, misty orange light that was filtering through the curtains from the street lampoutside the window.
("Harry Potter and the Goblet of Fire"
Chapter Two "The Scar")

イギリスの街灯は、ここにあるようにオレンジ色。ガス灯の伝統から来ているのではないかという説もあります。この不思議なオレンジ色の下だと、すべてが非現実的に映り、けしからぬ欲求に駆られる人間が増えるので、街灯の色を変えるべきだという案が数年前に検討されていましたが、いまだにイギリスの街灯はオレンジ色のままのようです。

Chocolate bars
The diet sheet that had been sent by the Smeltings school nurse had been taped to the fridge, which had been emptied of all Dudley's favourite things - fizzy drinks and cakes, chocolate bars and burgers -
("Harry Potter and the Goblet of Fire"
Chapter Three "The Invitation")

マーズ・バー、トウィックス、スニッカーズなど、キャラメルやヌガーなどをチョコレートでおおったお菓子。カロリーは高く、お腹にも溜まるので、おやつとしてよりは軽食として食べる人も少なくありません。イギリス人のチョコレート消費量はヨーロッパでもトップクラス。イギリスでは数少ない自動販売機も、チョコレートを売るものがほとんど。それもそのはず、朝の通勤時に、チョコレートを食べている男性の多いこと!

チョコレートバー
写真は人気チョコレートバーの一口サイズ版を集めた
詰め合わせ「セレブレーション」。

Rabbit food
- and filled instead with fruit and vegetables and the sorts of things that Uncle Vernon called 'rabbit food'.
("Harry Potter and the Goblet of Fire"
Chapter Three "The Invitation")

最近でこそ、ヘルス・ブームと外国(地中海沿岸国)の食習慣の浸透のおかげで、イギリス人もサラダを食べるようになりましたが、かつては、野菜といえば、茹でて肉料理に添えるものとイギリスでは考えられていました。いまでも、50〜60代以上の年代には、生野菜はうさぎの食べるものと軽蔑している人は少なくありません。

Fruitcake
Mrs Weasley, however, had sent the family owl, Errol, with an enormous fruitcake and assorted pasties.
("Harry Potter and the Goblet of Fire"
Chapter Three "The Invitation")

バースデー・ケーキ、ウェディング・ケーキなど、イギリスの伝統的ケーキは、みなフルーツケーキが土台になっています。それも、不二家のフルーツケーキなんて想像してはいけません。イギリス人は、もっともっとヘビーなフルーツケーキが大好きなのです。味覚的にもイギリス人の好みなのでしょうが、最大の人気の理由は日保ちがすることなのではないかと思います。ハリーもこのフルーツケーキのおかげで、夏休みを乗りきったわけですし。

Boarded-up fireplace
Loud bangings and scrapings were coming from behind the Dursleys' boarded-up fireplace, which had a fake coal fire plugged in front of it.
("Harry Potter and the Goblet of Fire"
Chapter Four "Back to The Burrow")

かつては、霧の都と呼ばれたロンドンですが、この霧はかつて石炭を暖炉で燃やしたことによるものでした。1952年に施行された大気汚染防止法により、現在では石炭の使用は禁止されており、ロンドンの空はだいぶきれいになりました。が、それと共に姿を消したのが暖炉です。各部屋にあった暖炉はラジエターに取って代わられ、セントラルヒーティングが普及しました。1960年代以降に建てられた住宅には最初から暖炉の場所すらありません。それ以前に建てられた住宅でも、要らなくなった暖炉を板ですっかりふさいでしまい、マントルピースを取り除いて、暖炉など影も形もない近代風に改造された家も少なくありません。あるいはマントルピースは残しておいても、中に造花を飾ったりして、暖炉は単なる飾りになっている家もあります。石炭を積んだように見えるものの、実際にはガスを燃料とする火格子を暖炉の中に入れたり、または、ダーズリー家のように、すっかり暖炉をふさいでしまって、石炭が燃えているように見える電気ヒーターのパネルを正面に取り付けたりする家庭も多く見られます。

Chicken-and-ham pie
To somebody who had been living on meals of increasingly stale cake all summer, this was paradise, and at first, Harry listened rather than talked, as he helped himself to chicken-and-ham pie, boiled potatoes and salad.
("Harry Potter and the Goblet of Fire"
Chapter Five "Weasleys' Wizard Wheezes")

チキン・アンド・ハム・パイも、伝統的なイギリス料理。リーク(長ねぎを太くして、辛味をなくしたようなもの。)を加えることもあります。一言で言うと、鶏肉とハムの入った、クリーム味のパイということになります。作り方の簡単な説明は、下記の通り。ハーブと調味料を加えて鶏を茹でた後、肉を取り分けます。この肉にハムを加えてチキンの出し汁で煮た後、パフ・ペイストリー(パイ皮)をかぶせて、オーブンで焼きます。最後に、焼きあがったパイの中身に、クリームと卵の黄身を混ぜたものを流し込んで、できあがり。

Scarf
..., Bulgarian scarves adorned with lions that really roared, flags from both countries which played their national anthems as they were waved;
("Harry Potter and the Goblet of Fire"
Chapter Seven "Bagman and Crouch")

応援するチームの名前が入ったマフラーは、マグル界のフットボール・サポーターの必須アイテム。主に、応援グッズとして試合中に振ったり、部屋の飾りとして使われます。日本ではタオル地のものが多いようですが、ヨーロッパでは、普通のマフラーのように毛糸で編まれ、端にふさ飾りのついたものが主流です。やはり、サッカーは冬のスポーツだけに、寒い日には防寒具として使えるというメリットからでしょう。魔法界のマフラーのほうは、もっと迫力がありますね。


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