| Poisonous toadstools don't change their spots |
'Poisonous toadstools don't change their spots,' said Ron sagely. |
マグルの言い回しでは、"A leopard can't change his spots"と言います。ヒョウは生まれつきの斑点を変えることはできないということで、人は基本的な性格を変えることはできないと意味です。日本語だと「三つ子の魂百まで」ということになりますね。やっぱり、魔法界ではヒョウよりは毒キノコのほうが身近なのでしょう。 |
| Ginger Newt |
He sank into a chair opposite her and helped himself to a Ginger Newt. |
この前のマクゴナゴル先生の言葉からすると、Ginger Newtはビスケットのようです。イモリ型をしているのでしょうね。想像するに、マグル界のジンジャーブレッドマン(gingerbread man)のようなものではないでしょうか。 |
| In the name of Merlin |
'What in the name of Merlin are you doing?' said Ron, watching her as though fearful for her sanity. |
マグルの間では"in God's name"という表現が、驚いたときや怒っているときに、強調の目的で使われます。この表現といい、"Merlin's beard"といい、やっぱりマーリンはイギリス魔法界の神様のようです。 |
| Dragon dung |
Tired and smelling strongly of dragon dung, Professor Sprout's preferred type of fertiliser, the Gryffindors trooped back up to the castle an hour and a half later, none of them talking very much; ... | 馬糞はマグル界の園芸家のお気に入りの肥料ですが、スプラウト先生のお気に入りはドラゴンの糞なのですね。ここでもやはり魔法界はスケールがずっと大きい。 |
| Dodgy |
'... I think it's a bit ... you know ... dodgy ...but students don't normally go in there, so I don't think we'll be overheard.' |
パブ「ホグス・ヘッド」についてのハーマイニーのコメント。"dodgy"という語だけイタリック体になっていますが、きっとここではたっぷり間を置いて、言いよどみつつ、ちょっと小声で言ったのではないかと思われます。イギリスでは口語としてよく使われる語ですが、物に使われると「危ない、危なっかしい、怪しげな、信頼できない」というような意味、人に使われると「不正直な、信用できない」という意味になります。 動詞の"dodge"が元になっており、もともとの意味は「身をかわす」。最後までボールに当たらずに残っていたほうが勝ちのドッジボールのドッジです。そこから、法律や責任などから「身をかわす」、「巧みに(法の目)をかいくぐる」という使われ方をするようになったようです。ちなみに、不正乗車の「キセル」は"fare dodging"と言います。"dodgy"という言葉について取り上げたコラムが、当サイト内の"Anglo-bites"(イギリスつまみ食い)の第42回にありますので、興味のある方はぜひご覧ください。 |
| Pub sign |
A batted wooden sign hung from a rusty bracket over the door, with a picture on it of a wild boar's severed head, leaking blood on to the white cloth around it. |
イギリスのパブの正面には必ず看板が吊るされています。もっとも、看板は通常金属製です。"Hog's Head"という名前はマグル界でも珍しくありませんが、さすがにこんなにおどろおどろしい看板はないでしょう。いかにも怪しげです。 ![]() <写真>パブの看板。これは屋外に独立して建っている看板ですが、本の表現のように、建物から直接金属製の腕木で吊るされているものが多いです。
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| Sausage and mash |
Harry returned hungrily to his sausage and mash. |
焼いたソーセージにマッシュポテトを添え(栄養のバランスを考えて温野菜も)、上からたっぷりとグレービー(肉汁)をかけます。この場合のソーセージは太目のものを考えてください。長さ10センチ、直径2センチって感じでしょうか。ソーセージには何が入っているかわからないと手を出さない人もいますが、おいしいソーセージは立派なメインコースになりうるくらいです。最近は、いのしし肉のソーセージやハーブをふんだんに使ったソーセージなどグルメ向けのソーセージを求めて肉屋に列を成す人たちも少なくありません、ソーセージはもっとも人気のある庶民的なイギリス料理の1つと言えるでしょう。 |
| Hold your Hippogriffs |
'Hold yer Hippogriffs, I haven't finished me story yet!' said Hagrid ... |
マグル界の言い回しでは、"hold one's horse"(通常、命令法で"Hold your horse"という表現がよく使われます)で、「ちょっと待って」という意味です。馬の代わりにヒッポグリフが使われるところを見ると、ヒッポグリフは魔法界では乗り物の1つとして定着しているのでしょうか? ちなみに、"me story"の"me"は"my"の意味。イギリス全土で、口語として、"my"はよく"me"(ミ)と発音されます(もちろん、正式には「マイ」ですが)。 |
| Swing a Kneazel |
'Wasn't room ter swing a Kneazle,' said Hagrid. |
マグル界では"no room to swing a cat"と言い、5巻の邦訳では「猫の額」となっているそうです。狭い場所を意味します。文字通りの意味は「猫を振り回すほどの場所もない」ということですが、通説ではこの猫は鞭を意味するということです。昔、海軍で規則に違反した者を罰として鞭で叩きましたが、この鞭が"cat"と呼ばれていました。猫のひっかき傷と同じような傷痕を背中に残したからです。船の中は狭いので、鞭を振りまわす場所もなく罰はデッキの上で行われました。そこでこの慣用句ができたというのが通説です。一方、この慣用句は実際にしっぽを持って猫を振り回すことのできる広さを指す、という説もあります。(でも、普通、猫を振り回すか?) この"no room to swing a cat"を含め、海軍や船上生活に語源を持つおもしろいイギリスの慣用句を"Anglo-bite"(イギリスつまみ食い)の第22回と第23回で取り上げていますので、興味のある方はそちらのページもご覧ください。とっても楽しい動画も見られますよ。 |